精神病を引き起こす原因

精神病になる場合、その発症原因については非常に気になるところです。「精神病は遺伝性疾患だ」「障害が出るのは親の育て方が原因だ」などの極端な考え方は、大きな誤解です。遺伝に関しては、あくまでも原因のひとつに過ぎません。そのほかには、個人の性格が精神病に影響を与える可能性も否定できません。ある障害に関しては、一定の性格傾向があることから、性格が発症と何らかの影響があるのではないかとも考えられています。精神病の原因として、いったいどのようなものがあるのでしょうか。これから主な原因を紹介いたします。

1.遺伝的要因

精神病の発症に、遺伝が関係することもある、という見方があります。統合失調症を例にすると、一般的な発症率は約1%と言われています。それに対し、片親が統合失調症の場合に子どもが統合失調症を発症する確率は約10%、両親が統合失調症の場合に子どもが統合失調症を発症する確率は約40%という報告があるそうです。他にも、二卵性双生児がともに統合失調症を発症する確率が約15%なのに対し、遺伝子が同じ一卵性双生児がともに発症する確率は約50%という報告もあります。この点からも、精神病の発症には遺伝がある程度関係している可能性があると言うことができるようです。とは言え、精神病を発症する原因には、環境やストレスといった様々なものがあると考えられています。精神病は遺伝のみによって引き起こされるのではなく、遺伝により精神病を発症するリスクが比較的高くなるしか言えないです。

2.外傷や病気による変化

頭の外傷も精神病の発症にある程度影響すると考えられているようです。頭部外傷を負った場合、統合失調症、うつ病、双極性障害などのリスクが高くなるという報告があるそうです。また、認知症など、体や脳の疾患が原因となって引き起こされる精神病もあると言われています。外傷に加え、病気によっても精神病を発症するリスクが高くなると言えるようです。

3.生活習慣などの影響

生活習慣も精神病の発症に影響を及ぼす可能性があると考えられているようです。栄養バランスの良い食事を取る、適度な運動をする、休息を十分に取るといった生活習慣の改善により、精神病を発症するリスクが減らせるという見方があります。

4.ストレス

ストレスも精神病の原因の一つとして考えられているそうです。ストレスにうまく対処することにより、精神病のリスクをある程度減らせるという意見もあります。ストレスに悩まないために、普段の生活においていろいろな工夫ができるようです。スポーツや音楽鑑賞など気分転換できる方法を持つこと、日頃から「~しなければならない」などと思い詰めずに柔軟な考えを持つこと、リラックスできる時間を作るようにすることなどがストレス解消に効果的と言われています。