Monthly Archives: 9月 2017

精神看護の基本

精神機能の障害は、身体的な病気のように科学的な根拠に基づいた医学的な観点から看護アプローチを行うことよりも、その人が体験している様々な状態に主眼を置くことが必要となります。

精神機能の障害はいろいろあります。代表されるのは統合失調症、妄想症、興奮状態、認知症、意欲・自発性の低下、思考貧困、などです。

精神科看護とは、精神的健康について援助を必要としている人々に対し、個人の尊厳と権利擁護を基本理念として、専門的知識と技術を用い、自律性の回復を通して、その人らしい生活ができるよう支援することです。精神看護の基本ポイントについて紹介します。

統合失調症看護の基本ポイント

統合失調症は、幻覚や妄想といった症状が特徴的な精神疾患であり、現在では80万以上の人が統合失調症にかかっていると言われています。統合失調症を持つ患者さんの看護は非常に難しいものです。過度に援助すると自己解決能力が低下してしまい、再発のリスクが高くなるため、看護師はサポート役に徹し、患者さん自身で解決できるよう努めていくことが重要となります。「言って良いこと・悪いこと」、「して良いこと・悪いこと」というのは患者さんによって異なるため、症状を緩和させ早期に回復期へ移行できるよう、ストレスに対する自己解決の支援が看護師の大きな役割となります。

妄想症看護の基本ポイント

妄想とは、思考内容の障害であり、内因性精神病の代表的な一つとされ、現実にそぐわない強い主観的革新に裏付けられて訂正が効かない観念です。急性期の患者では妄想と現実との区別ができずに、自傷他害の危険性や妄想に左右され日常生活に支障をきたす場合があります。看護職員は対応に十分注意する必要があります。患者にとって妄想は自己防衛と解釈できるため、患者の背景を十分アセスメントし看護へつなげることが大切になります。

認知症看護の基本ポイント

認知症とは、一旦獲得された知能が、一次的、あるいは二次的に脳を障害する疾患によって、持続的に知能の低下を示す状態をいいます。錯乱状態、問題解決能力の低下、不安に関連していることが多くあります。環境に対する知覚の減退、不安定な歩行、判断力の低下、せん妄(特に夜間)、失見当識などに関連して、身体損傷のリスク状態であるといえます。

興奮状態看護の基本ポイント

興奮とは一般的に不安や怒り、喜びや深いなどの刺激で感情が高まり、抑制が利かなくなった状態をいいます。看護職員は患者の興奮に振り回され、自己の感情をむき出しにするなど、本来のケアすべきところを見失うことのないように、留意が必要です。看護職員自身の価値観を振り回したり、安全を図るためと称して患者を抑制したり、従わせたり、四付けようとするような行動は好ましくありません。